建築学科および建築学専攻のJABEEへの対応

建築学科および建築学専攻では、建築技術者資格である建築士の受検資格の取得やUIA(国際建築家連合)基準に対応した大学院JABEEへの継続性を考慮して、「建築学および建築学関連分野」でのJABEE受審を目指しています。以下にプログラムの概要を示します。

(1)プログラム名;建築学プログラム

本プログラムは、本科4、5年と専攻科1、2年が対象となります。

(2)カリキュラムの特徴

カリキュラムの特徴は、本科卒業生に2級建築士の受験資格が得られることから、本科5年間で就職するに十分な創造的で実践的な知識・技術が身につくことを念頭におくとともに、専攻科においては、本科で学修した内容をベースとし、より発展的な知識・技術を身につけることができる教育プログラムとなっています。

(3)学習・教育目標

本プログラムの学習・教育目標は本校の5つの学習・教育目標(A~E)を下敷きに、建築学科および建築学専攻としてわかりやすい表記としたもので、以下の能力、知識、技術が身につくこととしています。
  1. 技術者としての基礎力
    1. <A-1>数学、自然科学および情報工学の基礎理論に裏打ちされた体系的な知識・技術
    2. <A-2>社会・環境に配慮して建築を計画・設計するために必要な基礎知識・技術
    3. <A-3>安全で合理的な建築の構造を計画・設計するために必要な基礎知識・技術
    4. <A-4>建築の生産と保存・再生および防災を計画・管理するために必要な基礎知識・技術
  2. 持てる知識を使う応用力
    1. <B-1>建築に関わる社会的・地域的な視点を養い、よりよい生活空間をその地域の風土を考慮し、機能的に計画・設計できる知識・技術
    2. <B-2>建築の室内及び外部空間において、エネルギー負荷を考慮しつつ快適かつ適正な環境を保持するための環境要素の予測・評価・調整に関する知識・技術
    3. <B-3>建築構造物の内外で安心して生活が営まれるよう、構造上安全かつ経済的な建築空間ならびに構造種別・形式を選択できる知識・技術
    4. <B-4>持続可能な社会を念頭におき、建築に関わる生産、保存再生、環境負荷の低減かつ防災を意図した計画技術
  3. 社会と自らを高める発展力
    1. <C-1>建築分野の基礎的な知識や技術を活かし、問題を解決するための実践的な知識
    2. <C-2>建築分野の基礎的な知識や技術を活かし、新たな提案を発する能力
  4. 地球の一員としての倫理力
    1. <D-1>日本や世界の文化や歴史を多面的に認識し、建築技術が社会に与える影響を理解する能力
    2. <D-2>誠実かつ信頼される技術者としての誇りと責任感
  5. 社会とかかわるためのコミュニケーション力
    1. <E-1>日本語により論理的な記述、口頭発表、討議等ができる能力
    2. <E-2>英語文献などの読解力と基本的な英語コミュニケーション能力

(4)建築学科および建築学専攻の学習・教育目標およびJABEE目標の関連

本プログラムの学習・教育目標とJABEE目標には密接な関連があります。以下にその関連を示します。

JABEE教育目標と本校の「建築学」教育プログラムの学習・教育目標との対応

(凡例 ○:関連する項目 / ◎:深く関連する項目)
  a b c d e f g h
(1) (2)
d1 d2 d3 d4 d5 d6
A A-1                          
A-2                        
A-3                          
A-4                        
B B-1                    
B-2                        
B-3                        
B-4                      
C C-1        
C-2              
D D-1                        
D-2                        
E E-1                          
E-2                          
なお、JABEE教育目標とは以下の(a)~(h)の8種類の能力を身につけることです。
(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)
(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
(d)該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
(e)種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f)日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
(g)自主的、継続的に学習できる能力
(h) 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力
項目(d)の建築学分野に関しては次のような下位項目があります。
(1)建築学分野の包括的な専門的知識・能力
 (d1)建築設計演習に関する包括的、基礎的な専門知識・能力
 (d2)建築計画に関する包括的、基礎的な専門知識・能力
 (d3)建築環境・設備に関する包括的、基礎的な専門知識・能力
 (d4)建築構造に関する包括的、基礎的な専門知識・能力
 (d5)建築生産(材料・施工を含む)に関する包括的、
     基礎的な専門知識・能力
 (d6)左記5分類以外の包括的、基礎的な専門知識・能力
(2)建築に関わる特定領域の高度な専門的知識・能力
 特定領域(2)は、上記(1)の d1からd6の各項目において、さらに発展させた知識を持ちそれを実務に適用しうる能力を保証する「包括総合」としています。