対応分野

様々な専門を持つ教員陣による幅広い教育内容が魅力です。

コンピュータ・情報処理

情報処理を学ぶ学生たちの写真です。

私たちの生活にもはや欠くことのできない、情報技術。最近身近になった学校での「ICT教育」や企業の「ビッグデータ戦略」の基礎となるのが、コンピュータ上のデータを処理する「情報処理」の理論的知識と実践的技術です。

電気情報工学科では、プログラミングなど情報を扱う授業を多数設けています。

通信技術

通信技術を応用してバブルディスプレイの制御を行っています。

遠隔地へ瞬時に情報を送り届けたい――そんな希望を実現すべく、古くは「セマフォ」と呼ばれる通信用腕木から、電信・電話・無線通信、そして近年では高度な無線技術を用いたインターネット通信へと、通信技術は進化を遂げてきました。

電気情報工学科では、最新の通信技術だけでなく通信の考え方や歴史についても一通り学習し、時代変化に柔軟に対応できる学生を育てます。

音響・信号

音響関係の研究に用いているミキサーの写真です。

情報の担い手である「信号」を上手く処理すれば、携帯電話の音質向上や手書き文字の認識率向上など様々な分野に活かすことができます。音は空気の振動ですから、この知識を利用すればもっと豊かな音を楽しめるかもしれません。

電気情報工学科では、工学的な観点から音や信号を扱い、基本的な信号処理について授業で学んだり音が人の心理に与える影響の大きさを分析する研究をしたりします。

超音波センシング

制作途中のコウモリセンサの回路です。

コウモリは、超音波を上手く使って周りの環境を察知しています。この特殊な能力を参考にしたセンサは、自動車の運転支援システムや駐車場管理システム、家庭用ロボットなどに応用されつつあります。

電気情報工学科では、大いなる可能性を秘めた超音波センシングについて、学び研究することができます。

電子デバイス

各種電子デバイスを用いて作製したLEDキューブの写真です。

PCや携帯電話や電子辞書など、身の回りには電子機器と呼ばれるものがたくさんあります。これらが電気機器と呼ばれないのは、電子の働きがよく考えられた「トランジスタ」や「ダイオード」といった素子が用いられているからです。

電気情報工学科では、電子デバイスの基礎から利用まで幅広く学べます。

非線形回路によるカオス

実際のカオスな運動を示す図です。

中学校で習う「オームの法則」は、電気現象の基本です。しかし、これが素直に成り立たない「非線形素子」やそれらを含む電子回路もあります。そこでは、時に「カオス」が発生します。

電気情報工学科では、これを専門とした教員から電子回路などの講義を受け、電気の奥深さに触れることができます。また、研究している学生もいます。

省エネルギー新素材・新エネルギー

超伝導体の性質を示す実験中の写真です。

電気が発電所から皆さんの家庭に届くまでの間の長い長い電線の電気抵抗のせいで、およそ5%のエネルギーが無駄になっています。もし電線の電気抵抗が0になったら、エネルギー問題を改善できます。電気情報工学科では、こうした電気材料についての授業や「高温超電導ケーブル」(電気抵抗が今よりもはるかに0に近い導線)に関する研究により、省エネルギー新素材や新エネルギーについて学ぶことができます。

機器制御

細かく制御された電気自動車が走っています。

最近街でよく見かけるようになった、電気自動車。環境に良いとして注目されていますが、実は、安全性をより高められる可能性を秘めています。電気モータはエンジンに比べて制御の応答速度が速いため、車輪の滑りを最小限に抑え、安全でエネルギー効率の高い自動車が実現できるのです。

電気情報工学科では、制御工学や電気機器などの授業を通して、機器制御について体系的に学ぶことができます。

高電圧の世界

kV単位での放電実験の写真です。

地震・火事・親父と並んで恐れられてきた「雷」を代表とする高電圧の世界も、電気情報工学科で学べることの一つです。電力工学や高電圧工学といった科目が設けられているほか、専用の実験棟で放電の様子を間近に見ることができます。

パワーエレクトロニクス・スマートグリッド

スマートグリッドの実験装置の写真です。

工場から出る工場排水と同様に、大きな事業所では“汚い”電気が排出されることがあります。これをそのまま使ってしまうと電気製品は故障するかもしれませんから、パワーエレクトロニクスの力で電気を“きれい”な状態に戻す必要があります。

発電設備を多く作って網状態にし賢く電気を配分する、「スマートグリッド」と呼ばれる新技術も、近年注目されています。

これらは、大電力を信号処理や情報通信によって扱うもので、電気情報工学科の学習内容の集大成とすら呼べる内容です。