好調挨拶
校長写真

     米子工業高等専門学校校長
     氷 室 昭 三

 米子高専は平成26年に創立50周年を迎えましたが、創立以来15歳の中学卒業生を受け入れる5 年一貫教育を基本としながら、時代の変化と社会の期待に応え、大学編入、専攻科の設置などの組織制度を整備することで、多様なキャリアパスをもつ高等教育機関へと発展してきました。これまで本校が目指してき技術者は、どちらかというと人の日常的な営みから出てきた解決困難な課題に挑戦できる技術者でした。ところが、21世紀に入り、大手銀行の破綻、大型流通業の倒産、大手製造業の混迷、第1次産業の衰退、中小企業の倒産、商店街の衰退など、深刻な状況を挙げれば枚挙に暇がありません。また、人口減少および高齢化の加速、地球環境悪化の加速、東日本大震災や熊本大震災など想像もしなかったような急激な変化を体験しつつあります。この荒波の中で、高専はどうあるべきかを真摯に考えていかなければなりません。 そのため、本校では人間社会と自然環境が共生する上で必要な自然環境の保全・調和、災害に強い安全で快適な循環型の社会の創出に寄与できる人材を育成できる教育体制の整備を図りたいと考えています。また、第4期科学技術基本計画では、「『震災からの復興、再生の実現』に加え、環境・エネルギーを対象とする『グリーンイノベーションの推進』と、医療・介護・健康を対象とする『ライフイノベーションの推進』を、我が国の将来にわたる成長と社会の発展を実現するための主要な柱として位置付け、科学技術イノベーション政策を戦略的に展開する。」としており、本校においても、科学技術イノベーションの推進に寄与しなければなりません。一方で、世界規模のスタンダード化が進行していますが、21世紀は本物の「人間」と「技術」が真に問われる時代であると思います。 このようなことから、21世紀における本校の役割と使命は、グローバルな視点に立ち、地球温暖化に代表される環境問題、資源エネルギー問題、食糧問題、貧困問題、地域再生問題、高齢化社会問題、自然災害などを救命する高等教育機関となることにあります。したがって、米子高専では中学校を卒業した志ある若者に対して、高等教育機関としての優れた教育環境を提供し、継続する5年間並びに7年間の教育課程を通して、急速な社会のグローバリゼーションと科学技術の高度化に対応できる能力を持つ技術者を養成し、地域や社会の諸課題に立ち向かうことのできる実践的・創造的な人材を育成します。