• 第1回とっとり医工連携研究フォーラム
    並びに医工連携研究センター開所式の開催

医工連携研究センター長 大塚 茂

 平成29年9月3日(日)、「第1回とっとり医工連携研究フォーラム」並びに「医工連携研究センター開所式」が鳥取大学医学部関係者、地域企業、行政、金融機関、および中国地区高専関係者など100余名の参加者を迎え盛大に開催されました。

 当センターは、昨年11月に鳥取大学医学部と米子高専との包括連携協力に関する協定締結を受けて学内に発足されたものです。その目的は、医療・介護機器製造に関心を寄せる地域企業との共同研究や機器開発の推進、および医学部との教員の相互派遣や学生の相互受講制度等を通じて、新産業を牽引する人材育成のための教育体制整備や教育プログラム創設を視野に入れ設置されています。

 フォーラムでは、まず氷室昭三校長挨拶の後、国立高専機構の谷口功理事長、医学部の河合康明前学部長の祝辞を受け、基調講演では「いま、何故この地に医工連携が必要か」と題して医学部附属病院新規医療研究推進センターの植木賢教授に講演をいただきました。

 その後、医学部学生と専攻科学生、総勢7名による「医工連携による鳥取県の未来」をテーマとするパネルディスカッションが実施され、地域の医療介護に関するIoT・AI技術の利用やビッグデータ解析を活用した医療診断技術の進展、あるいはポータブル診察機器の開発など多岐に亘る議論がなされました。来場者との質疑応答もあり、鳥取県における医工連携の意義や可能性について大いに議論が深まり、参加者の認識も新たにされました。

 最後に、センター長より「地方創生は教育イノベーションから」をキャッチコピーに、地方創生に関わる本校の本格的な医工連携研究の推進と融合・複合領域で活躍できる人材育成事業を加速させたい旨の挨拶があり、締め括られました。

 開所式では、看板上掲やテープカットを経て施設見学が実施され、両校の連携により開発された医療シミュレーションロボットやユニバーサルビークル、映像情報可視化装置、あるいは今後の展開が期待されるファインバブルなどの実演が行われ、会場は大いに盛り上がりを見せていました。

 また、記念講演として、「鳥取大学医学部ニーズ&医工連携研究センタープロポーザル」と題し、現在進めている医工連携共同研究テーマに関し、医学部保健学科の德嶋靖子助教と副センター長の松本正己教授がコラボレーション企画の講演も実施され、今後の医療機器開発の展開に期待を持たせる内容に会場も関心を持って聞き入っていました。

第1回とっとり医工連携研究フォーラム
                    並びに医工連携研究センター開所式の開催

看板上掲

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