平成15年度

井上哲也 香川慎弥 飯橋健介 山本透
「卓球しましょ!ピンポンしましょ!! -卓球自動打撃システム-」

第14回全国高専プログラミングコンテスト(プロコン2003)に出場して
~審査員特別賞受賞~

電子制御工学科5年
 井上哲也,香川慎弥,飯橋健介,山本 透
指導教官   河野清尊

 本年度のプロコン本選が,10月11日(土)と12日(日)の両日,八王子市芸術文化会館いちょうホールで行われました.大会は6月の書類審査による予選を通過した課題部門20テーマ,自由部門20テーマおよび競技部門55チームによって競われました.
 昨年度に引き続き,本研究室からは課題部門「スポーツとコンピュータ」に応募しました.今年度は,コート間を移動するピン球を家庭用ディジタルビデオカメラで撮影して動画像処理により認識し,飛来位置を予測してラケットアームで自動的に打ち返そうという「卓球しましょ!ピンポンしましょ!!~卓球自動打撃システム~」の開発に挑戦しました.38テーマの応募の中から幸いにも予選を通過することができ,本選に進みました.
本選では,昨年度の経験を生かして,プレゼンテーション審査,デモンストレーション審査およびマニュアル審査に臨み,その甲斐あってか,今年度は審査員特別賞をいただくことができました.賞をいただいたこともさることながら,学生にとっては,卒業研究の対外発表の機会として,よい勉強と経験になったことと思います.また,デモンストレーション会場では,他高専の学生・教職員および一般の来場者の方から,たくさんの質問や意見をいただき,次へつながる有意義な勉強の機会とすることができました.
  このシステムの製作にあたっては,電子制御工学科の教職員をはじめ,学生課・会計課のみなさんに大変お世話になりました.本選前のプレゼンテーション発表練習会では,多数の教職員のみなさんから貴重な意見をいただき,本選での発表に役立てることができました.また,本選会場では,再来年度の大会開催に向けて視察に行かれた学生課のみなさんにたくさんの激励と応援をいただきました.本当にありがとうございました.
  なお,コンピュータ同好会からは,5E高木一行君,5M音田好章君,1D吉岡慎二君が競技部門「達人に隙なし」に「展開位置舞闘改」という名前のプログラムで出場しましたが,惜しくも2回戦進出はなりませんでした.
  来年度の本選は新居浜市で行われます.そして,再来年度の第16回大会は米子開催です.これからそれに向けての準備が始まります.大会を成功裏に終えることができるようプロコンを盛り上げていきたいものです.(河野)


デモンストレーション会場にて(プロコンホームページより)

 初めてプロコンに参加してみて思ったことは,意外と大きな大会だったことです.全国からほとんどの高専が参加し,約500名の学生・教職員・関係者が集まりました.
大会当日は,朝から荷物を搬入して,システムのセッティングを終え,いざシステムを起動させようとしたところ,学校の実験室と照明の環境が異なり,画像処理が正しく動作しませんでした.急いでシステムの修正を行い何とか午後から動くようになりました.この体験を通して,実験や練習の際にうまくいったからといって,本番でもうまくいくわけではなく,色々な事態を想定して準備しなければならないことを学びました.
 システムの修正が終わると来場者の方に興味を持って見ていただくことができました.課題は「スポーツとコンピュータ」だったので,他にも多くのスポーツに関する作品が出展されていました.
 今回,プロコンに参加したことで,日頃の研究の成果を発表する良い機会を持つことができました。プレゼンは学校での卒研発表と同様でしたが,学校とは雰囲気が違いより緊張しました.デモの方は今までにこのような発表の経験がなく良い経験になりました.
 本選では,他にも学生交流企画がありますので,他高専の学生と触れ合う良い機会だと思います.ぜひ参加してみてください.ちなみに,最優秀賞は女の子のグループが獲りました.去年も女の子のグループだったそうです.ですので,河野研究室では女の子を募集しています.(井上,香川,飯橋,山本)


         会場玄関にて

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