米子高専では、平成30年6月28日(木)~30日(土)に「海は人をつなぐ研修(環境研修)」の米子高専プログラムを実施し、韓国より来日した22名の学生との交流を行いました。

 本研修は鳥取大学との共同事業で、協定校である韓国の南ソウル大学校・群山大学校と実施するものです。
 6月22日(木)に来日した一行は、韓国から流れ着いた海洋漂着ゴミを回収しながら、福井県若狭湾周辺から鳥取県境港市までの日本海側を9日間にかけて移動し、地域住民との交流を深めました。

 6月28日(木)には、米子高専との交流に先立ち、米子市水道局を見学し、環境研修の中核である水をめぐる環境についての研修を行いました。
 水道局の方より、米子市の水道水は全国的にもかなりめずらしい地下水を利用した水であることが説明されたほか、大正15年に建設された登録有形文化財の建物を利用した「米子市水道記念館」を見学し、米子の豊かな水資源について見識を深めました。

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「米子市水道局の見学」

 6月29日(金)からのプログラムでは、9月に韓国への派遣研修へ参加する14名の日本人学生と本校の留学生6名が参加し、韓国の学生と一緒に研修を行うとともに様々な形でサポートを行いました。

 29日の午前中は、まず、各校の代表学生による学校紹介が行われ、教育環境や文化の違いを認識しました。また、南ソウル大学校の学校PRビデオでは、在学生によるダンス映像が上映されるなど、学内の雰囲気を参加者同士で共有しました。

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「 米子高専の紹介をする5年物質工学科 山村 萌衣さん」

 その後、研修のメインプログラムである海洋漂着ゴミの回収を弓ヶ浜海岸にて実施する予定でしたが、豪雨により実施できなくなったため、予定を変更して、午後に予定していた、日本文化を理解するための茶道体験を実施しました。
 茶道を初めて体験する韓国の学生に向けて、米子高専の茶華道部員が和菓子の食べ方や抹茶の飲み方について丁寧な説明を行いました。韓国学生の中には、抹茶の苦さに驚いたり苦戦したりする姿も見られましたが、日本人のおもてなしの心を感じてもらうことができました。

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「茶道体験の様子」

 続いて行われた昼食交流会では「さしみ」や「鯛の塩釜焼」を初めとする日本料理に舌鼓を打ち、食を通じた交流を行いました。
 また、昼食後には参加学生全員の自己紹介を行い、お互いの親睦を改めて深め、記念写真を撮影し、米子高専での交流は終了となりました。

 米子高専を出発した一行は、今年開山1300年を迎える大山へ向かい、大山寺及び大神山神社を参拝しました。
 大山寺では、住職の方に大山寺の歴史や宗派などについて説明いただきました。韓国の仏教事情にも非常に詳しいご住職の説明に、学生達は熱心に耳を傾けていました。
 その後、石畳の参道を通って大神山神社奥宮を参拝し、大山の豊かな自然と伝統を身を持って体験することができました。

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   「住職による大山寺の説明」         「大神山神社の石段を登る学生たち」

  夕方より、鳥取県立大山青年の家にて、米子市国際交流員の 李 佳仁(イ・ガイン)さんをお迎えし、日本での仕事について講演いただきました。講演を聞いた韓国の学生からは、活発に質問が上がっていました。
 講演に引き続き、米子市の韓国語教室より12名の生徒の方にお越しいただき、地域の皆さんとの交流会を行いました。交流会に先立って行われたゲームを通じてすっかり打ち解けた雰囲気となり、お互いの国の文化や流行について活発な意見交換が行われました。
 今年度は、大山青年の家での交流会及び宿泊研修に米子高専の日本人学生と留学生も参加し、韓国の学生たちとより一層親交を深めることができました。 

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「李 佳仁(イ・ガイン)さんの講演及び韓国語教室との交流会の様子」


 最終日の6月30日(土)は、「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」を見学しました。
 最新の技術を駆使した解説、工場で飲料水が生産されるスピードや工場周辺に積もった雪を利用する環境へ配慮した設備などに一同驚きながらも、大山が育む水環境について理解を深めました。
 その後、工場周辺の農場にて収穫されたブルーベリーを使用したドリンク作りも体験することができ、参加学生にとって大変充実した見学体験となりました。

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    「工場見学の様子」           「ブルーベリードリンク作り体験」

 昼食・市場見学ののち、「水木しげるロード」の見学を行いました。見学先周辺の神社ではお祭りが実施されており、韓国の学生達は、研修の締めくくりに日本ならではのお祭りを体験することができました。

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  「水木しげるロード見学」          「大港神社にて日本の祭りを体験」

 韓国へ向かうフェリーへの乗船を控えたターミナルでは、お互いに別れを惜しんで写真を撮り合ったり、涙する学生の姿も見られ、今回の研修を通して日韓双方の学生同士が結びつきを強めることができたようです。

 研修に参加した学生からは「見学先でたくさんの人から話をうかがい、自分の考えが広がった。」といった感想や「自然と人間の関係を大切にし、環境を守る仕事に興味が湧いた。」といった声が聞かれるなど、非常に有意義な研修となりました。

 米子高専では、今後もこのような活動を通じて学生の国際意識の醸成に務めていきます。

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「米子高専正面玄関での集合写真」