まず冒頭に、新型コロナウイルスの感染拡大により、当初予定していた入学式や授業開始がたいへん遅れ、皆さんにご心配ご迷惑をおかけしておりますこと深くお詫び申し上げます。
 授業開始に向けて、徹底した感染予防策を講じてまいります。また、それまでの間においても、皆さんの学修意欲に応えるよう、自宅での学習等についてしっかりサポートしてまいります。ご理解とご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

 寺西校長

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 また、皆さんの入学を待ち望み、これまで皆さんを育て支えて下さった保護者の方々に、心からお祝いを申し上げます。

 令和2年度、本校、米子工業高等専門学校に本科学生206名、外国人留学生4名、編入学生1名、専攻科学生35名、合計246名が入学されました。入学式は延期となりましたが、新入生の皆さんは、令和2年4月からもうすでに本校の学生です。
 本校の教職員ならびに在校生一同、皆さんのご入学を心から歓迎いたします。

 さて、この度、皆さんが入学した米子工業高等専門学校は、我が国及び世界で活躍する技術者を育てることを使命とする、国内及び鳥取県を代表する国立の高等教育機関です。そして、皆さんはこれから「生徒」ではなく、大学などの高等教育機関の学生と同様に「学生」と呼ばれます。学生とは自ら進んで学業を修める者で、自分の意思で学び、自分の行動に責任を持てる人を意味します。
 そのような皆さんが学生として過ごす国立高専は、「6・3・3・4制」によらない高等教育機関として、「15歳からの5年間一貫教育」「くさび型教育」「実践的専門教育(実験実習設備充実)」を普遍の軸として、科学技術の高度化や複雑化、情報化、グローバル化に対応した教育イノベーションを行い、有為な人材を輩出してまいりました。さらに、専攻科は、本科卒業後2年間において、より専門的で高度なカリキュラム編成により、大学教育に相当する水準の教育を行っております。現在は、全国51国立高専55キャンパス、学生総数5万人余、教職員6千人余の大規模な独立行政法人国立高等専門学校機構として、我が国教育制度の多様化の一翼として重要な役割を担っております。また、地域に密着した優れた特色を有し、地域産業を支える人材養成機関として、地域・産業界・大学はじめ海外からも高い評価を得ております。

 その中でも特に本校は、鳥取大学医学部との包括連携協力による「医工学連携教育システム」や「リベラルアーツ教育」「山陰とっとり・しまねの企業とつくる女性技術者活躍推進プログラム」など多くの取り組みがKOSEN4.0イニシアチブプロジェクトとして推進され、全国高等専門学校の中でもトップクラスにあります。
 さらに、本校は、「アイデア対決・全国高専ロボットコンテスト」や「全国高専デザインコンペティション」、「全国高専プログラミングコンテスト」のほか、多くのスポーツ競技や文化活動などで優秀な成績をおさめており、非常に活気ある明るい学校です。また、卒業後の進路も、就職のほか、大学3年次への編入学や専攻科、大学院への進学など多岐に渡り、非常に恵まれた環境にあります。

 しかし、その一方で、近年、少子高齢化やグローバル化の進行、AIやICTによる産業構造の変容など、我が国や世界を巡る環境は大きく変化しており、今後20年、30年とより一層激しくなるものと予想されています。
 そして、そのような予測不可能で変化の激しいグローバル社会に対処すべく、皆さんには、コミュニケーション力や、自ら考え自ら学ぶ力を身に着けることが必要とされています。

 どうぞ、皆さん、授業だけでなく、課外活動、学生寮における共同生活、さらには研究活動、国際交流などに積極的に参加し、良き友人を得て、素晴らしい学生生活を送ってください。そして、専門科目だけではなく、一般教養に関する知識もしっかり学び、これら知識を武器として活動し、世界を舞台に、持続可能な社会づくりに貢献できる技術者になっていただくことを期待しております。

 皆さんが、本校の恵まれた環境の中で自らを絶えず律し志を高く持ち続け、自分の挑戦の目標・方向性・今後の展開・波及効果などを自問自答しながら進んでいかれるように、私たち教職員はしっかりサポートしてまいります。

 保護者の皆様、大切なお子様たちを社会に飛び立てるもしくは次のステップに進める姿にするべく、教職員一同、心に命じていることをここに表明し、歓迎のご挨拶といたします。 できるだけ早く皆さんはじめ保護者の方々に直接お会いできることを楽しみにしております。
 そして、改めてお祝辞を申し上げる所存です。

米子工業高等専門学校校長
寺西 恒宣

祝詞

 皆さんの出身中学校から多くの祝電・祝詞が届いています。学校再開時にぜひご覧ください。