米子工専60年誌
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の3人利用、共同学習室を4人利用することで、希望者Yonago National College of Technology 60th anniversary25■平成30年度 今年度より寮内ネットワークを外部業者に委託して運用した。寮設備の老朽化が原因の不具合が次々に発生した。6月に男子寮浴槽においてレジオネラ菌が発生し、浴槽が一時使用できない状態となった。11月中旬には男子寮高学年棟でトイレが詰まり2~4階のトイレが1週間ほど使えない状況となった。インフラ再生工事を実施し、本校の下水処理施設を撤去して米子市の下水処理施設で寮の下水の処理を行うよう変更した。この変更により、来年度4月より寮生に下水処理費用間の負担をしていただくことになった。寮食堂委託業者の選定を行い、「㈱魚国総本社京都支社」に食堂の運営を引き続き行っていただくことになった。寮食堂の下水処理費用と食堂従事者の人件費の上昇、食事内容の向上のため、一日あたり100円の食費値上げをした。長期休業期間中の閉寮期間において、特別開寮、特別宿泊を実施し、寮生の支援を行ってきたが、部活動の休日設定の義務化の流れ、教員の研究教育活動時間の確保などにより、春季閉寮期間においては宿泊期間を開寮前の2週間程度に限定し、集中して行うよう変更した。■令和元年度 寮祭の開催時期を6月の最終週の前期中間試験前より前期中間試験後の7月中旬に変更した。1年生にとって初めての定期試験に対して少し余裕をもって準備ができるようになった。男子寮の寮生への「あいさつ」の指導について寮生会で話し合い、指導の在り方を変更した。校内の消火栓整備が行われ、寮周辺の火災に対応するために置いてあった消火ポンプと防火貯水槽の役割であった南寮前の池が不要となった。寮祭前に寮生会役員と1年生を中心に最後の掃除を行い、その後は、池への貯水を停止した。R2年3月、新型コロナウイルス感染症により春季特別宿泊を中止した。■令和2年度 高砂寮・白鳥寮の開寮は6月26日までずれ込み、新入寮生の入寮は27日となったが入寮式を行うことができなかった。また、その後も開寮時に体温測定および健康観察を行った。寮行事については、寮祭をはじめとして主要な寮行事は軒並み中止となり、寮長選挙と予餞会の抽選会のみリモートで実施した。日常の寮生活においても、寮食堂や風呂の使い方に制限を設け、3人部屋の使用のは「自戒と勉励~ルールの遵守と学生の本分の見つめ直し~」というスローガンのもとに学生寮が運営された。■平成28年度 違反点数制度による退寮者が1人もなく、入学後早々に退寮した1年生も2名に留まり、比較的落ち着いた1年であった。運営体制としては、独自に構築したグループウェアで情報を共有する仕組みを整える一方、それまで散逸気味であった当直業務に関する資料一式をマニュアルとして統合整備した。そして、点呼状況を的確に記録・把握できるよう指導日誌と寮長日誌の書式も改訂した。また、寮生会規約も男女を共通化して改正し、あわせて寮生手帳も改訂した。施設面では、年度末に南寮のトイレ改修、西寮の廊下床タイルの貼り替え、非常放送設備の更新が行われた。従前より行っていた他高専との役員交流会は、12月に津山高専(北辰寮)訪問し、男女役員計13名が参加した。■平成29年度 この年も女子寮の定員超過状態が続き、2人部屋9室全員をなんとか収容した。運営体制の大きな変更点としては、違反点数の公開があげられる。違反点数制度は平成17年度に施行されたが、ルールを逆手にとって軽微な違反を繰り返すことがないよう、具体の点数は公開していなかった。しかし、寮生の要望に基づき、公聴会や寮務委員会での審議を経て、公開・周知するに至った。従前より改善の要望が多かった寮内ネットワークについては、管理運営を㈱インボイスに外部委託することとした。これは利用環境を業者側が整備し、希望する寮生が業者と個別契約(申込金¥3,000、月額基本料金¥3,300)を結ぶものである。新年度からの利用に向けて、年度末に配線工事や機器の設置が行われた。他高専との役員交流会は、12月に新居浜高専を訪問し、男女役員計11名が参加した。1月には文化講演会を企画し、米子ガイナックスの赤井孝美氏にご講演いただいた。アニメ好きの寮生も多く、大変好評であった。(3)平成30年度、令和元・2年度 この3年間は、電子制御工学科 山本英樹教授が寮務主事を務めた。「自律・協調・奉仕~基本的生活習慣と社会性の育成~」というスローガンのもとに学生寮が運営された。

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