米子工専60年誌
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(2)研究活動・設備(4)学生の活躍(1)物質工学科と化学・バイオ部門の概要科学技術政策担当大臣賞(平成27)特別賞(平成26、令和4、5)最優秀ポスター賞(令和5)Best…Poster…Award(平成28)…ポスター発表1位(令和6)経済産業大臣賞(平成28、29)厚生労働大臣(平成30)花王賞(平成26)朝日新聞社賞(平成30)入選3等(令和4)優秀賞(令和3、6)(田中 晋)Yonago National College of Technology 60th anniversary455.化学・バイオ部門着任された。また、令和3年度には、前述のGEAR5.0事業に関連して清水剛志特命助教が着任された。 物質工学科の学生は、各種学会、コンテストへ活発に参加し、多くの大会で高い評価を得ている。特に物質工学科の学生によって構成されたB&C研究同好会の活躍が目立っている。この同好会や有志学生による世界最長のちくわ(平成29年度)、きりたんぽ(平成30年度)、つくね(令和元年度)はそれぞれギネス記録に認定された。学生による対外発表の主な成績(括弧内は受賞年度)・…Intel…ISEF(International…Science…and…Engineering…Fair)…出場(平成27)、2等(平成28)、3等(令和元)・高校生科学技術チャレンジ…・独創性を拓く先端技術大賞…・CSJ化学フェスタ…・日本化学会中国四国支部大会…優秀ポスター賞(平成28、29、30、令和2、4、5)・…IGNITE(International…conference…of…Global…Network…for…Innovative…Technology)・第66回日本学生科学賞…・6th…International…Environmental…Chemistry…Congress…・「発酵を科学する」アイディア・コンテスト・高校生バイオサミットin鶴岡…環境大臣賞(平成27)・CSJ化学フェスタ…優秀ポスター賞(平成27、28)(5)進路状況 物質工学科の就職先は、食品、製薬、エネルギー、化成品製造、電気機械製造など多分野にわたる。近年は食品、製薬分野を希望する学生の増加が特徴的である。多くは県外への就職であるが、県内および近隣地域への就職も一定数(クラスの10%前後)みられる。 近年は就職希望が増え、進学者の割合は、平成28年度に60%であったところが、令和5年度は34%となった。ただし、改組後の入学者には進学希望が多いことから、今後は増加すると予想される。 令和3年度の改組によって物質工学科は、総合工学科化学・バイオコースとなり、令和4年度後期から本コースへの学生配属が始まった。改組に加えて、粳間由幸教授らを中心に実施されていた「輝けミライの私!山陰ガールズプロジェクト」の成果もあり、令和3年度入学生は女子学生の割合が急増した。物質工学科では50%程度だった女子学生の割合が、Cコース1期生では70%近くまで増加した。2期生以降は55%程度である。 改組後、従来の「物質工学基礎実験」「分析化学基礎実験」「有機化学基礎実験」などは、2年後期から開講されることとなり、限られた期間で実験技術を学べるよう一部内容を変更し、科目名も「化学・バイオ基礎実験I~IV」と変更した。化学・バイオ部門で担当する教養科目「化学Ⅰ・Ⅱ」はクラスごとに差異が出ないよう5クラス一斉対面授業を行い、e-ラーニングで課題を課すなど新たな取り組みに挑んでいる。 研究活動は、化学、バイオ、環境など幅広い分野で展開しており、各学会等で活発に発表をしている。令和2年度からは、高専発!「Society5.0型未来技術人財」育成事業(GEAR5.0)に谷藤尚貴教授を中心としたグループの取り組みが採択され、K-§MART防災・減災・(エネルギー)分野の協力校として登録された。 大型機器の新規導入、更新も進んでおり、例えば、高分解能NMR装置AVANCEⅢ HD400(Bruker)、単結晶X線構造解析装置D8 QUEST/YU(Bruker)などが導入され、研究環境は充実した。(3)職員の動向 平成26年度、田原麻里准教授が逝去され、その後任として遠藤路子助教が平成28年度に着任された。また、平成27年度末には、小田耕平教授が定年退職され、後任に須崎萌美助教が平成28年度に着任された。平成30年度には、青木薫教授が宇部高専へ人事交流で1年間出向となった。令和元年度末には、竹中敦司教授が定年退職され、令和2~3年度は嘱託教授として、令和4年度以降は非常勤講師として授業を担当いただいている。令和2年度末には遠藤路子助教・須崎萌美助教が雇用期間満了となり、後任として土田裕介助教・礒山美華助教が令和4年度に

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