化学の面白さの魅力は自由に物質を創りだすことだと思います。当研究室では特に有機化学を基礎とする有機合成を行っています。その合成は学生実験のようなステップ数が短い合成ではなく多段階に及ぶ合成をおこなっています。何かを創り出す(合成する)というのは本当に楽しいことです。難しいもの、新しいもの、誰もがつくったことのないものを創りだす作業は誰もが知的興奮を覚えるのではないでしょうか。
教育方法
学校と社会との大きな違いは、失敗が許されることです。なにも恐れず、自分の力を信じて、希望と志をもつ若者を世に送り出すことが、私の思いです。
研究はその最初が大切だと考えています。スポーツでいうと最初に正しい基礎フォームを身に付けるようなものです。学生は、入室後に有機合成のための基礎(実験器具の使い方、機器の操作、パソコンの操作、文献調査など)の研修を行った後、各人毎に研究テーマを与え卒業研究に入ってゆきます。実験報告をパソコンを使い定期的に作成提出してもらって、結果をまとめる能力と化学構造式を含む文書作成能力の向上を図っています。これは、社会に入ってすぐ役に立つと感謝されています。また、輪読や各種勉強会を毎週おこない、色々な切り口から学習してもらいます。また、定期的に全員の前で報告会を行って、自分の研究成果を発表する機会を設けています。
2019年度グループメンバー

氏名 |
粳 間 由 幸 |
山田 知宏(専攻科2年) |
坂 本 啓 太(5年) |
石 原 萌(5年) |
加 藤 有 輝(5年) |
2018年(冬)~2019(春) ニュース
- 粳間准教授らによる教科書(生物)が発刊予定
- ピリヤさん、プリシラさん、小村くんの研究がBioorganic & Medicinal Chemistry 2019 in press誌に受理されました。doi.org/10.1016/j.bmc.2019.06.005 (<=鳥取大学医学部生命科学、岡田教授らとの共同です)
- 招待論文「学生同士の学び合い効果に着目した化学教育への取り組み」が受理されました。高専学会誌2018, 5
- Challenging in PBL Education on the field of Chemistry, Machine and Mathematicsが本校紀要に掲載。
- 国立中興大学(台湾)と共同研究がスタートしました。
- 今夏、国立中興大学(台湾)に本科5年生が短期留学します。
- 今夏、専攻科2年生、本科5年生がジョホールバルにて海外インターンシップを行います。
研究テーマ
生物活性天然物の合成と生理作用発現機構の解明
- 天然物keronopsin類の全合成研究
- 天然物フェルラ酸の有効利用
- 光線力学療法用光感受性物質の合成
- 柑橘類に含まれる天然有機物に関する研究
研究室でおこなっていること
卒業研究はあくまで一テーマに過ぎません。当研究室では学生さんに力がつくように以下の取り組みをおこなっています。
最初は大変キツイかもしれませんが、一年も経つと、力もついてきます。
我こそはという学生さんの参加を期待します。
- 研究報告会 (3研究室合同)
- 反応機構勉強会
- 輪読会
- 雑誌会 (半期1回担当)
研究室年間スケジュール
5月 | 入試、就職壮行会 たまごパーティー、たこやきパーティー、ソフトバレー |
8月 | 高専学会、ソフトバレー |
9月 | 入試、就職合格祝賀会、ソフトバレー |
10、11月 | 日本化学会西日本大会,天然有機化合物討論会、ソフトバレー |
1月 | 高専シンポジウム、ソフトバレー |
2月 | 卒論発表会、卒論提出 |
3月 | 日本化学会春季年会,日本薬学会年会 |
学会発表 : 適宜 |
研究室の様子
Facebook: https://www.facebook.com/urumalab











