• YMCA米子医療福祉専門学校との包括連携協力協定について

校長 氷室 昭三

 鳥取県は、「成長産業に掲げられている医療、福祉等の分野への新たな取組を支援することにより、鳥取県内における医療機器関連産業の活性化と発展に資するとともに、医療福祉の高度化に寄与する」ことを目的とし、手術支援ロボット、自走式内視鏡、認知症早期発見プログラムなど、様々な最先端の医療機器の活用や開発を鳥取大学医学部や本校と連携して進めています。

 これを実現するために、本校は2016年11月15日に鳥取大学医学部と包括連携協力の協定を締結し、この度2018年10月31日にYMCA米子医療福祉専門学校とも包括連携協力の協定を締結しました。

 YMCA米子医療福祉専門学校には、リハビリテーション系の学科として理学療法士科と作業療法士科、福祉系の学科として介護福祉士科があり、全学科が文部科学省の職業実践専門課程の認定を受け、医療・福祉を担う人材を育成している学校です。

 今回の締結により、医学を中心に進めてきた連携を福祉も含めて幅広く展開できるようになり、鳥取発の新たな医療・介護機器の開発促進、県内中小企業の医療・介護機器関連分野への進出支援、機運醸成のための取組が期待でき、本校がさらに高度化することになります。

医工連携研究センター長 大塚 茂

 YMCA米子医療福祉専門学校は、本校が位置する鳥取県で唯一の医療と福祉の4年制課程の専門学校である。この度、医療福祉・保健学分野と工学分野との連携により、(1)地域産業の振興、(2)教育及び文化の振興・発展、(3)人材育成を主な協力目的として掲げ協定を締結しました。

 今後、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)対策として、高齢者の足圧を検知し健常者と比較・検討する研究や、その発展型である転倒により寝たきり状態となる高齢者を減らす商品開発などを行っていく予定です。

 YMCA米子医療福祉専門学校で行われた調印式で、同校の河合校長は「高齢者が在宅でその人らしい生活が送れる社会を実現するために、米子高専のシーズを用いて機器開発につなげたい」と期待の言葉を述べられ、本校の氷室校長は「これまで医療中心に進めてきた連携を、介護福祉を含めて幅広く展開し、YMCA米子医療福祉専門学校と連携して地域に貢献したい」と抱負を語りました。

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