【放送部】eiga worldcup2023で最優秀作品賞を2年連続受賞!
このほど開催された、高校生のためのeiga worldcup2023にて米子高専放送部の作品が最優秀作品賞を受賞しました!この最優秀作品の受賞は、2年連続となる快挙です。
高校生のためのeiga worldcupとは
「高校生のためのeiga worldcup2023」は、NPO法人映画甲子園が主催する、日本全国の高校生が制作した映画を対象としたコンテストです。その名の通り国外からの参加も可能で、受賞作は国内外の映画祭での上映機会を得ることができる規模の大きな大会です。45分間以下の高校生のみで制作された映画(出演者については高校生以外も可)で競います。プロの映画制作者の方々が最終審査を担当し、評価してもらえるのも本大会の特徴です。
米子高専放送部は大会設立時となる「eiga worldcup2014」から連続して参加しています。前身となる大会「映画甲子園2013」を含めると、11年連続の参加となります。
今回の受賞内容
結果発表と表彰式は、12月10日日曜日にお茶の水にある明治大学リバティホールで開催され、米子高専放送部からは6名の学生が遠征し、出席をしました。今年の応募総数は71本。午前中から、各賞が審査員の講評と共に発表されて行きました。
米子高専放送部の作品「ちあきの変拍子」は、事前にノミネートされていた主演女子演技賞において、「最優秀主演女子演技賞」を1年上阪が見事受賞しました。一方、脚本賞、助演男子演技賞(2年葉狩が受賞対象)にもノミネートされていましたが、これらの受賞は叶いませんでした。
以降、事前にノミネートの発表のなかった賞が発表され、深田晃司監督が選ぶ最優秀監督賞を2年白岩・2年福留が受賞しました。さらに、平見優子氏選出の優秀撮影賞を2年福留・2年高見・3年富谷らが、掛須秀一氏選出の優秀編集賞を2年福留・2年森灘が受賞しました。そして最後の最優秀作品賞発表でも米子高専作品「ちあきの変拍子」が呼ばれ、最優秀作品賞を受賞しました。最優秀作品賞の受賞は昨年度の「感情線Link」に続いて2年連続、通算5回目の受賞となりました(ちなみに、優秀作品賞は2013年以降、映画甲子園を含めて4回受賞)。
賞 | 受賞対象 |
最優秀作品賞 最優秀監督賞 最優秀主演女子演技賞 優秀編集賞 優秀撮影賞 |
米子高専放送部「ちあきの変拍子」 2年白岩・2年福留 1年上阪 2年福留・2年森灘 2年福留・2年高見・3年富谷 他 |
作品内容と撮影について
今回受賞した映画「ちあきの変拍子」は、周りに気を遣って我慢してしまう真面目な性格の千秋が主人公。ある日、千秋の前に、自分勝手な暴言を吐きまくる架空の人(イマジナリー)の春貴が現れる。春貴の声は千秋以外には聞こえないはずだったが、いつの間にか、春貴の暴言が千秋の口から出てきて、あっという間に千秋はクラスメイトの攻撃対象になる…と言った内容です。
企画会議が本格的に始まったのは、米子高専が夏休みに入った2023年8月中旬からです。遠方の学生もいるため、オンラインで会議を行い、情報はGoogleドライブなどで共有して作業を進めました。ハコガキ、脚本も複数の参加者が分担し、オンライン上で作業を行いました。撮影は夏休み最後の約一週間(9月中旬)にまとめて行い、取り切れなかった部分を10月上旬に少しずつ追加撮影しました。撮影日程は足らず、作品の内容を変更(というか脚本が未完成だったので削除)するなど、ドタバタしながらの制作でした。
大勢のエキストラを必要とする授業やHRのシーンが多く、人集めに苦労をしました(人数が足りない時はカメラアングルで工夫するなど誤魔化しています)。また、3台のカメラを同時に使って撮影するマルチカム撮影をしていたため、スタッフの人数もそれなりに必要でした。日によっては、最低限必要な人数しかスタッフがいないこともあり、苦労しました。しかし、最終的には、3年生以下の部員のうち30名がこの映画制作に携わることができました。また、撮影にあたって、多くの教職員の方々にお世話になりました。ありがとうございました。
編集は2年福留が担当しました。映画の編集は初めてだったため、前半部分はやり直しを繰り返しましたが、後半はコツをつかんで、完成度の高い編集が一度でできるようになっていました。
今後の展開
最優秀作品賞を受賞した本作は、2024年10月にニューヨークで開催される「全米高校映画祭AAHSFF(ALL AMERICAN HIGH SCHOOL FILM FESTIVAL)」に日本代表として出品されることが決まっています。また、フランス高校映画祭Festival CinéLycéeにて招待上映の予定です。他にも国内外の各映画祭にて上映されることと思われます。どこかで本作品や米子高専放送部の活動を見かけたら、今後ともよろしくお願いいたします。