本校GEAR5.0特命助教のグループにおける研究成果がアメリカ化学会の材料化学専門誌に掲載されました!

 本校 総合工学科化学・バイオ部門コース 清水剛志 GEAR5.0特命助教、関西学院大学大学院理工学研究科若松勝洋博士研究員、名古屋大学大学院理学研究科山田泰之准教授、名古屋大学大学院理学研究科豊田結香博士研究員、金沢大学ナノ生命科学研究所秋根茂久教授、ブルカージャパン与座健治博士、関西学院大学工学部物質工学課程吉川浩史教授からなるチームの研究成果が、2021年8月20日付でアメリカ化学会が刊行する材料化学専門誌ACS Applied Materials & Interfaces(Impact Factor=8.758)に掲載されました。

Application of μ-Nitrido- and μ-Carbido-Bridged Iron Phthalocyanine Dimers as Cathode-Active Materials for Rechargeable Batteries | ACS Applied Materials & Interfaces

【研究概要】 
 大容量かつ高電圧を示す二次電池の実現には優れた活物質の開発が重要であり、本研究では、広いπ共役系構造の多電子酸化還元反応と中心金属による電子状態の調節が優れた電池特性を示す、金属フタロシアニン誘導体を正極活物質として用いた二次電池に関する検討を行いました。μ-ニトリド架橋鉄フタロシアニン二量体((FePc)2N+·I−)とμ-カーバイド架橋鉄フタロシアニン二量体((FePc)2C)を正極活物質に導入した二次電池の電池特性評価からは、作動電圧が従来の金属フタロシアニン系正極活物質よりも大きく上回ることが確認され、金属フタロシアニンを架橋する炭素・窒素原子が二次電池の特性を向上させられることを明らかにしました。

 本研究で開発した正極活物質は、スマートフォンやノートパソコンなどの身の回りの携帯機器や電気自動車などの大型機器の性能を飛躍的に向上させることが可能になります。

【掲載誌面は こちら
 
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