本校教員ら研究グループの論文が、アメリカ化学会の学術誌に掲載、supplementary cover artに選出されました

 本校 総合工学科 化学・バイオ部門 谷藤尚貴教授清水剛志GEAR5.0特命助教B&C研究同好会の学生らによる研究チームの成果がアメリカ化学会の学術雑誌ACS Omega(IF=3.502)に2022 年4月11日にオンライン掲載され、supplementary cover artにも採用されました。
 
【成果の概要】
 日本では卵食品の製造過程で卵殻が年間約20万トン廃棄されています。そのうちの約8割は生活ごみや産業廃棄物としてコストをかけて処理されていますが、卵殻膜の丈夫で特殊な構造を利用し、最近では様々な材料とする試みがなされています。その一環として、本研究グループでは燃料電池の材料として卵殻膜を再利用して、炭酸水で発電するエネルギーデバイスを開発しました。従来の燃料電池では、水素やメタノールといった入手困難な燃料が必要ですが、今回開発した卵殻膜を用いた燃料電池技術は安価で入手しやすい材料で動作させることができるため、災害時でもエネルギーを供給することができ、救援発信装置や非常灯の電源として利用されることが期待できます。
 これらの成果は、SDG7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに、SDG12:つくる責任、つかう責任、を解決するための活動として活用することができます。
 
掲載誌面は こちら
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