本校のGEAR5.0特命助教らが執筆した研究総説がAngewandte Chemie 誌に掲載されました

 本校 総合工学科 化学・バイオ部門 谷藤 尚貴 GEAR5.0教授、清水 剛志 GEAR5.0特命助教および関西学院大学 工学部 物質工学課程 吉川 浩史 教授の3名からなる研究チームが、蓄電池およびレドックスフロー電池の活物質としたアゾ化合物について概説した総説論文を発表しました。従来の蓄電池やレドックスフロー電池では、活物質を構成する金属イオンが1電子の酸化還元反応を示すため、容量が小さく、新しい高容量の活物質候補として、有機化合物が注目されつつあります。その中でも、アゾ化合物はアゾ基N=Nの2電子酸化還元反応によって高容量化が可能であり、様々な置換基をアゾ化合物に導入したりポリマーまたはフレームワークへ組み込んだりすることで、蓄電池およびレドックスフロー電池に必要な特性を引き出すことが可能であることが近年盛んに報告されています。本総説では、様々な置換基の効果と分子および結晶構造に着目し、アゾ化合物を活物質とした蓄電池およびレドックスフロー電池の特性について自身の研究成果もふまえて解説しました。この成果は、2022年9月1日付で、Wiley-VCHが刊行する化学専門誌Angewandte Chemie International Edition(Impact Factor=15.336)誌にオンライン掲載されました。
 
【掲載論文へのリンク】
  https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.202206093
 
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