「センサを活用した社会課題解決事例」というテーマで企業経営者による授業を実施しました
総合工学科5年選択授業「センサ計測」において、本社が島根県出雲市に所在し、米子市等多数の地域にオフィスが所在する株式会社イーグリッドの代表取締役CEO 小村 淳浩 様に講話をいただきました。この講話では、小村様のプロフィールに始まり、起業や経営者としてのご経験に基づく国際的な協業や国・地方自治体とのビジネスをご紹介いただきました。交通が逼迫しているタイ王国首都・バンコクにおけるバイク事業のMaaS(マース:モビリティ・アズ・ア・サービスのこと)ビジネスや、道路の保守人材が不足している市道の道路状態のマネジメントサービス、二級河川の水位センサ開発など、いずれも社会課題の解決策として展開されているビジネスについて、経営者ならではの裏話も混ぜながら講話いただきました。
学生たちは、スケールの大きい話に圧倒されながらも、小村様の講話について、社会課題は需要であり、市場であるということ、完璧なものを作るのではなく、ニーズやコストに応じて機能を調整すること、単純にセンサの精度を上げるなど、技術を向上すればするほど良いという訳ではなく、現場のリソースに応じた技術の適用が重要であるということなど、実務経験のない教員の授業からは学び取れないことを学べたようでした。
米子高専では、地元企業との連携を推進し、多様な学びの機会を提供してまいります。

本件お問い合わせ先
米子工業高等専門学校
総合工学科 情報システム部門
角田 直輝(かくだ なおき)
0859-24-5137(直通)