電子制御工学科の学生が情報処理学会の研究会と全国大会において学生奨励賞を受賞
2023年2月11日から12日に行われた情報処理学会第168回コンピュータと教育研究発表会において、電子制御工学科5年の守山凜さんが『高等学校情報科「情報Ⅰ」の検定済教科書における情報セキュリティの取扱いに関する分析』と題して口頭発表を行い、学生奨励賞を受賞しました。本研究は、2022年度から高等学校情報科で共通必履修科目となった「情報Ⅰ」の検定済教科書において、情報セキュリティがどのように取り扱われているのかを、掲載されている用語とその数および用語の説明の仕方に着目して考察したものです。
また、2023年3月2日から4日に行われた情報処理学会第85回全国大会においても、同学生が『ハッキング演習を交えた中高生向け情報セキュリティ講座の実施』と題して口頭発表を行い、学生奨励賞を受賞しました。本研究は、中高生を対象としてハッキング演習を交えた公開講座について、講座内容を検討して実践したものです。
当該学生は総合工学科情報システム部門/電子制御工学科の川戸聡也講師の指導の下で情報セキュリティ教育に関する卒業研究に取り組んでおり、今回の発表はその成果の一つとなります。また、当該学生は来春から専攻科生産システム工学専攻に進学し、特別研究として現在の研究を継続します。
【学生コメント】
今回、このように研究成果が評価され、学生奨励賞を頂けたことを嬉しく思います。今回の受賞は、日頃ご指導いただいている川戸先生のご指導があったからです。今後は、卒業研究の成果をもとに、専攻科特別研究において更に深めていき、情報セキュリティをはじめとする幅広い意味での情報教育の発展に寄与していきたいと思います。
【指導教員コメント】
情報処理学会は、日本国内の情報処理分野を扱う学会の中では最も権威のある学会です。このような学会において高専本科生が発表すること自体が稀で困難であるにも関わらず、自らの研究成果を堂々と発表してくれました。また、質疑応答では聴講者から鋭い指摘がある中、臆することなく的確に回答できていました。結果として研究会と全国大会の双方で学生奨励賞が授与されたことは、紛れもなく本人の努力の賜物です。これで満足することなく、更なる高みを目指してもらいたいです。
【研究会論文掲載ページへのリンク】
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=224127&item_no=1&page_id=13&block_id=8
【研究会Webページへのリンク】
https://ce.eplang.jp/index.php?168%B2%F3%B8%A6%B5%E6%C8%AF%C9%BD%B2%F1
【全国大会Webページへのリンク】※2023年9月4日時点で論文は公開されておらず
https://www.ipsj.or.jp/event/taikai/85/ipsj_web2023/data/pdf/1ZJ-02.html